気温が上がってきて、日中は過ごしやすい日が続いていますが、夜になると少し肌寒く感じることもありますね。
寝つきが悪い方は、こうした気候変化が影響して、眠りにつくまでさらに時間がかかることも。
そんな時に取り入れていただきたいのが、布団に入る前に首を温める習慣。
心身がリラックスして、心地よい眠りに誘われますよ。
首の血管があたたまると全身がポカポカに
わたしたちの生命活動をコントロールする自律神経は、心身を興奮状態に導く交感神経と、疲労回復を進める副交感神経が、対になってはたらいています。
夜は眠りにつくため、副交感神経が優位になるのですが、ストレスがたまっていたり、音や光の刺激を受けたりすると、交感神経が活性化してしまうのです。
その結果、脳が覚醒してしまうので布団に入ってもなかなか寝付けず、夜中に何度も目が覚めるような“質の悪い睡眠”が続いてしまうんですね。
そこで、みなさんに実践していただきたいのが、寝る前に首を温めるという習慣。
首には太い血管が通っていますので、ここに温めたタオルを当てると、血行が良くなるだけでなく、カラダが内側からポカポカしてくるんです。
さらに、副交感神経が優位になって、自然と眠気が発生しますから、眠りのお悩みを抱えている方は、ぜひ、実践してみてください。
頭部は温めないのが快眠の基本
首を温める一方で、頭部に熱がこもらないようにすると、睡眠の質はさらに高まります。
わたしたちは眠りにつくとき、脳の温度を下げて疲労回復をはかるため、頭部を少し冷やすと寝つきが良くなるのです。
しかし、通気性の悪い枕を使っていると、頭部と接する部分に熱と湿気がこもってしまい、頭が蒸れて脳の温度が上がってしまいます。
こうした状態を避けるためにも、枕は寝心地だけでなく、通気性のよさにもこだわって選ぶようにしてください。
気温が高くなる夏は、さらに頭部の温度が上がりやすくなりますから、今のうちに枕の機能をチェックしておきましょう。
陰干しなどのケアをしても、湿った感じが改善しない場合は、迷わず新しい枕に買い替えるべきですよ!