コラム August 18, 2019

間違ったダイエットで冷えが悪化?睡眠の質も低下する可能性が!

涼しい今の季節は運動に最適なので、ダイエットもしやすいですが、間違った方法で体重を落とすと、カラダが冷えてしまううえに、睡眠にも悪影響を及ぼします。

とくに、“手軽にダイエットできる”とうたっている健康食品に頼りすぎると、免疫力も低下して病気を招いてしまうことも・・・。

置き換えダイエットには危険がいっぱい?

ダイエットの基本は、摂取カロリーより消費カロリーを減らすことです。

体重を1キロ落とすには、7,000キロカロリー消費しますので、摂取カロリーを1日700キロカロリーずつ減らしていけば、1か月で約3キロ減る計算になります。

こうしたカラダの仕組みを利用した商品で人気を集めているのが、置き換えダイエットです。

低カロリーのドリンクやゼリー、クッキーを食事のかわりに摂ることで、摂取カロリーを一気に減らせます。

しかし、置き換えダイエット食品の多くは、食事から摂るべき栄養素が不足しているのが実状。

また、日常生活に必要な熱を作るためのエネルギーを摂取できなくなるため、体温が下がって冷え性になる危険をはらんでいるんです。

睡眠時の空腹感で眠りも浅くなる

また、置き換えダイエットを続けていると、慢性的な空腹感を覚えるようになります。

眠る前におなかが減っていると、ストレスを感じてなかなか寝付けなくなってしまいますし、眠りが浅くなって疲労回復が進まなくなる可能性があるんです。

栄養バランスに優れた健康食品を、週に何回か利用する程度ならいいですが、ストレスがたまるダイエットは百害あって一利なし!

リバンドでさらに体重が増えることも考えられますし、疲労回復が妨げられて病気につながるリスクも高まります。

それでしたら、食事のひと工夫で健康的に痩せていきましょう! ・食事のときは、炭水化物より野菜などの食物繊維を先に食べる
・よく噛んで食べる(噛むことで脳に満腹感が発生します)
・布団に入る3時間前までに、夕食は済ませる
・脂肪のもととなる糖質の分解を促すために、夕食後に散歩などをする

こうした生活習慣を取り入れていけば、ストレスを感じることなく理想的なダイエットが実現しますよ。


(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)