コラム August 22, 2019

一緒に寝ている家族のいびきで眠れない!今日からできる対応策3選

寝ている間にかくいびきは、本人だけでなく、一緒に寝ている家族の眠りも浅くする深刻な問題です。

いびきをかく原因はさまざまですが、放置しておくと慢性的な睡眠不足に陥りますし、命にかかわる病気を引き起こすことも。

毎日のようにいびきをかいている方は、本記事で紹介する3つの方法で改善に努めてみましょう。

気道がせまくなると“轟音”が発生

わたしたちが吸い込んだ空気は、喉付近にある気道を通過して、肺に運ばれていきます。

この時に、気道が狭くなっていると空気が通りにくくなってしまい、気道を振動させてあの“轟音”が発生するのです。

では、気道が狭くなる主な原因を3つ挙げますので、いびきをかいている方は改善策を実践してみてください。

いびきの対処策1:運動習慣を取り入れる

太った方は気道周辺にも脂肪が付きやすく、これが気道を狭めてしまいますので、運動する習慣を身につけましょう。

体温が一番高くなる夕方4時ぐらいにジョギングなどを行なうと、効率的にダイエットできますよ。

いびきの対処策2:飲酒を控える

お酒を飲むと心身がリラックスしますが、同時に喉付近の筋肉も緩んでしまい、舌の根っこの部分が沈み込んで気道をふさいでしまうんですね。

お酒を飲む方は頻度をおさえつつ、飲む量も適量(ほろ酔い程度)にしてみてください。

お酒のかわりにノンアルコールビールを飲むのも、おすすめですよ!

いびきの対処策3:枕を買い替える

長年、同じ枕を使っていると、どうしてもへたりが発生して首が沈み込んで気道が狭くなってしまうのです。

もし、今使っている枕に頭を乗せてみて、首が下がるような姿勢になるようでしたら、適度な反発力がある枕に買い替えてみましょう。

空気の通り道が確保されて、いびきが解消するかもしれませんよ。 以上、3つのいびき対策について解説してきましたが、すべてを実行しも症状が改善しない場合は、耳鼻咽喉科を受診してみましょう。

いびきが悪化すると、睡眠中に呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」を引き起こし、脳梗塞や心筋梗塞といった命にかかわる病気を引き起こす可能性があるんです。

早めのいびき治療や睡眠環境の改善、機能性が高い枕の使用が、あなたとパートナーの快眠と健康を守ることにつながりますよ。


(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)