コラム September 07, 2019

寝室で空気清浄機を使う時は要注意!眠りが浅くなって免疫力が低下する?

室内の空気をキレイにして、快適な空間を作ってくれる空気清浄機。

最近は、加湿機能が搭載されたタイプも人気で、空気が乾燥するこの季節に重宝しますよね。

しかし、その仕組みを知らずに使っていると、睡眠環境が逆に悪化してしまい、眠りが浅くなってしまうこともあるんですよ。

空気清浄機を使う前は掃除をするのが基本

空気清浄機は、室内から空気を取り込んで、内部のフィルターで花粉やウイルスなどの不純物を取り除き、キレイになった空気を再び室内に排出する仕組みになっています。

ところが、部屋の床や壁、布団などにほこりがたまっていると、排出される空気によってこうした不純物が巻き上げられ、それらが呼吸時にカラダに混入するのです。

とくに、床がフローリングになっていると、ほこりなども空気中に舞ってしまうため、その影響で鼻が詰まり、息苦しさを感じて「口呼吸」に変わってしまうことも。

鼻ではなく、口から呼吸をすると、いびきをかきやすくなり、体内に十分な酸素が取り込まれないことから、眠りが浅くなっていくのです。

また、冷たい空気がそのまま体内に侵入していくので、気管支や肺にダメージが加わります。 このようなトラブルを避けるためにも、寝室で空気清浄を使うときは、床や棚、壁などのほこりをキレイに掃除することをおススメします。

さらに、フィルター付近にたまるほこりもこまめに取り除けば、寝室の環境悪化を防げますよ。

置き場所は季節によって変えるのが基本

空気清浄機を使う前の準備を覚えたところで、今度は置き場所の話に移りましょう。

エアコンほど空気を吸い込むパワーがない空気清浄機は、季節によって置き場所を変えるのが基本です。

たとえば、花粉が多い春シーズンは、床に直接置くと吸引量が高まります。

エアコンを使う寒い季節は、風が上から下に向かって流れますので、エアコンの対面側の壁際に置くのがベスト。

こうすることで、床に沿って流れてきた空気を清浄機が吸い込んで、不純物を取り除いた状態で室内に放出してくれるのです。

ちょっと手間はかかりますが、こうした家電の特徴を知り、使い方を工夫することで睡眠の質がグンとアップしますから、みなさんもぜひ、お試しください!


(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)