コラム December 12, 2022

【寝つきの悪さを改善】目元と首元を温めて副交感神経を優位にする!

わたしたちの生命活動をコントロールしている自律神経は、眠りにつくときに交感神経が鎮まって副交感神経優位の状態になります。
しかし、ストレスが溜まっていたり体が冷えていたりすると、交感神経が働いたままになり、入眠の妨げとなることも。
そんなときは、目元や首元を温めて副交感神経の働きをサポートしましょう。

目元を温めると眠気が訪れるメカニズム

顔のまわりには12もの神経が張りめぐらされていますが、その中で副交感神経のスイッチをONにできるのは、眼球を動かす動眼神経だけです。
この動眼神経の通う目元を温めることで副交感神経が優位に働き、カラダがリラックス状態になります。
すると血管が拡張してカラダの隅々まで十分に血液がいきわたるようになり、効率的に全身が温かくなって、手足もポカポカしてきます。
そして、温まった手足から熱が放出され、カラダの内部の体温(深部体温)が下がることで、眠気が訪れるようになるというワケです。
目を温めるには、濡れタオルをレンジでチンした蒸しタオルを使うのがおすすめ。
市販のホットアイマスクで、癒されながら寝るのもいいですね。

首元を温めるのも快眠に有効

目元と同時に温めて欲しいのが、太い血管が通っている首元です。
この部位を温めると、全身をめぐる血液も温度が上がって手足の先まで温かくなりますので、さらに寝つきが良くなります。
蒸しタオルを当ててもいいですし、低温やけどに注意しながらカイロを利用するという方法も有効です。
このような"温活"を寝る前の日課にすると、首や肩のコリも和らいでいきますし、睡眠中の疲労回復やストレス解消も進むことでしょう。
今年の冬は例年より寒くなることが予想されていますから、本記事を参考に心身ポカポカの夜を過ごしてください。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)