コラム April 28, 2019

【意外と知られていない寝酒習慣の危険】細胞の老化が進む?

テレビの健康番組やニュースなどで、睡眠の特集が増えたため、寝る前の飲酒が眠りを浅 くすることが、広く知られるようになりました。
しかし、意外と知られていないのが、アルコールを摂取することで、体内に大量の活性酸 素が増えるという事実。 この物質の影響で、眠りの質が落ちるだけでなく、カラダの老化が加速するんです。 shutterstock_436741951

活性酸素はカラダに不可欠な存在?

美容に敏感な女性なら誰もがご存じの「活性酸素」は、体内に侵入してきたウイルスや雑 菌を死滅させるという、重要な役割を担っています。
しかし、その量が増えると正常な細胞を攻撃し始め、カラダの老化スピードを上げてしま うんです。
活性酸素が増える原因として、真っ先に挙げられるのが、紫外線を浴びることですね。 日光浴は快眠に不可欠ですが、長時間にわたって肌に紫外線が当たると、肌細胞が老化し てシミやシワができやすくなります。 また、正常な細胞ががん細胞に変わることもあるので、20代を過ぎたら活性酸素対策を徹 底しなくてはならないのです。 shutterstock_622248086

アルコールの分解過程でも活性酸素は作られる

この活性酸素は、紫外線を浴びることだけでなく、アルコールの摂取でも増加します。 体内に取り込まれたアルコールは肝臓で分解されるのですが、この時にアセトアルデヒド という毒性の物質も生成されるのです。 これを無害な物質に変えるときに、活性酸素が大量発生します。
活性酸素が急増すると、細胞の老化が進むだけでなく、カラダに疲労がどんどん蓄積して いくため、睡眠は浅くなる一方に。 睡眠の質が落ちると、今度はストレス耐性が弱くなるため、さらに疲労がたまって不眠を 引き起こすという、負のスパイラルに陥るのです。 shutterstock_274993622 適度の飲酒は、心身のリラックスにつながります。
しかし、飲み過ぎは不眠だけでなく、命を縮める行為であることを認識して、飲む量と頻 度に注意してください。 適量は人によって変わりますが、ほろ酔い状態でストップするのが、お酒との正しい付き 合い方と言えるでしょう。