コラム October 31, 2019

これで冷え性の方も快眠に!寒い季節の入浴法&寝る前の過ごし方

寒さが増してくるこのシーズン、寝つきが悪くて不眠になる方も出てきます。

そこで今回は、カラダの仕組みを利用した快眠方法をみなさんに伝授!

冷え性の方でも、ポカポカの状態で眠りに誘われ、疲労がしっかりとれる快眠が得られますよ。

入浴は布団に入る2時間前を厳守

秋から冬にかけては、夕方過ぎから一気に気温が下がり、眠りにつくころには寝室もかなり冷え切った状態になります。

しかし、寒いからといってやみくもにカラダを温めても、自律神経を刺激してしまい、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりするんです。

わたしたちのカラダは、眠りの時間が近づくにつれて、内臓をクールダウンさせるために体温を低下させていきます。

この変化に合わせた生活を続けることで、眠りの質が上がって、風邪やインフルエンザなどをはねのける免疫力が維持できるんです。

とくに注意したいのが、入浴方法ですね。

寒いと寝る前にお湯に浸かってカラダを温めた後、すぐに布団に入る方が多いですが、こうした入浴方法は下がり始めた体温を上げ、不眠を招きやすくなります。

逆に、寝る直前に急な体温低下が発生すると、ストンと落ちるように眠れるようになりますので、
・お湯に浸かるのは寝る2時間前
・お湯の温度は39度前後
・入浴時間は15分
というルールを作って、リラックスできるバスタイムを過ごしてみてください。

入浴後にありがちな行動も改善

お風呂から出たら、内臓の温度が下降していきますが、カラダの表面を冷やしてしまうと、自律神経のはたらきが乱れて眠りにつくまで時間がかかってしまいます。

このようなトラブルを防ぐためにも、
・入浴後は素早く髪を乾かし、頭から体温が奪われるのを防ぐ
・ゴムの緩い靴下などを履き、足を冷やさないようにする
・冷たい飲み物は飲まず、常温か温めたドリンクを飲む
といった習慣を身につけましょう。

飲み物としておすすめなのは、心身をリラックスさせて深い眠りに誘う効果が高い「テアニン」が含まれた、水出し緑茶です。
緑茶はお湯で作ると、脳を興奮させて眠気を鎮めるカフェインが出てきますが、水出しにするとこの成分は抽出されません。

味もまろやかで、寝る前のリラックスドリンクとして最適ですから、みなさんも作って味わってみてください。
内臓の温度が低下したところで布団に入ると、神経もリラックスモードに変わり、理想的な眠りが実現しますよ!

もし、布団に入る前に手足が冷たくなっていたら、お湯にしばらく浸けてポカポカにするのがおすすめ。
また、冷え性がひどい方でない限り、靴下を重ねて寝るのは避けるべきです。
寝ている間に足に汗をかき、その気化熱でカラダが冷えて自律神経が乱れてしまいます。

このような点に配慮して生活を続けていると、冬でも血行がよくなって冷え性が改善していき、自律神経が整ってストレス解消が進む理想的な睡眠がとれることでしょう。
(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)