コラム September 10, 2020

あなたの習慣が不眠症を引き起こしているかも?睡眠の非常識5選!

不眠症状の多くは、日常生活における間違った習慣が要因となっています。
快眠のためと思って実践していることも、実は不眠につながっているかもしれません。

本記事で取り挙げる5つの項目を読んで該当する習慣があったら、すぐに改善しましょう。

1.夜遅い時間に運動をしている

運動習慣は健康を維持し、深い眠りを得るために不可欠です。
しかし、夜遅い時間にカラダを動かすと、心身を活動モードにする交感神経が活性化して、寝つきが悪くなります。
夜に運動するのであれば、軽いウォーキング程度にしておくべきです。

2.睡眠時の空腹をガマンしている

夕食は遅くても、布団に入る3時間前までに済ませるのが基本です。
しかし、快眠のために空腹をガマンする夜が多くなると、ストレスが増大して睡眠の質が低下するリスクが高まります。
こんな時は、消化の良いおかゆやくず湯でおなかを満たしてみましょう。

3.休日に寝だめをしている

平日は5時間程度しか寝られないため、休日に“寝だめ”をしている方が多いですね。
しかし、睡眠はまとめてとればいいというものではありません。
休日の起床時間が遅くなると、体内リズムが崩れてしまい、眠気が発生する時間が遅くなってしまうんです。

忙しい方には酷ですが、休日の睡眠時間は、平日より1~2時間多い程度にとどめましょう。
睡眠時間は、15分程度の昼寝で補うといいですよ。

4.無理をしてショートスリーパーを目指している

毎日3~4時間しか寝ていなくても、昼間に眠気やダルさ感じず、活動量も低下しない方を「ショートスリーパー」と呼びます。
書店に行くと、ビジネスマン向けにショートスリーパーになるためのHow to本が平積みになっていますが、残念ながら誰もが短時間睡眠で、快活な日々が送れるワケではないんです。

短時間睡眠でも眠くならないか否かは、遺伝情報で決まっているため、無理に睡眠時間を短縮するとうつ病を発症するリスクが高まります。
睡眠時間を短縮した結果、昼間の眠気が強くなったら、すぐにもとの睡眠時間に戻すべきです。

5.起床時は冷たい水を飲んで目を覚ましている

朝起きて冷たい水を飲むと、頭がシャキッとして目が覚めますね。
寝ている間は、気温が低い季節でも200ミリリットル程度の汗をかきますので、起床してすぐに水分補給することは重要です。

ただし、体温がこれから上がっていくタイミングで冷たい水を体内に入れると、内臓の温度が低下してしまい、“冷え症“につながってしまうことも。
このようなカラダの仕組みを考慮して、水分補給は常温の水か「白湯」にしましょう。

以上、5つの非常識を改めて、正しい快眠習慣を実践していけば、あなたの眠りの質は向上していきます。 該当する項目があったら、すぐに改善してみてください。


(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)