コラム December 23, 2020

40~50代の女性は要注意!冬の気候変化で更年期障害が悪化?

閉経前後の時期に差し掛かると、頭痛や、めまい、精神の不安定やカラダのほてりなど、さまざまな更年期症状が発生しやすくなります。
こうした症状をさらにつらくさせるのが、気候の変化によって発生する「気象病」です。

自律神経が乱れやすい女性に多いこの病の正体を知り、症状緩和につながる対策を講じていきましょう。

気圧の変化で乱れる自律神経のバランス

私たちが健康的な生活は、心身を活動モードに導く交感神経と、休息を促す副交感神経という2つの自律神経が、対になってはたらくことで維持されているんですね。
しかし、更年期にさしかかると女性ホルモンの減少などが影響して、自律神経が乱れやすくなります。

これにさらなるダメージを与えるのが、気圧低下などの気象変化。
わたしたちのカラダは、急激に気圧が低下するとストレスを感じ、交感神経優位の状態に陥る傾向に。

頭痛やめまいがひどくなる方もいますし、心の状態が不安定な方は、起き上がれなくなるぐらい症状が悪化することも。
さらに、夜になっても交感神経が活性化していると、副交感神経がはたらかなくなって、寝つきの悪さや浅い眠りをまねいて、深刻な不眠症を引き起こすこともあるんですよ。

天気痛外来を受診するのがおススメ

このような症状を病院で治療しようと思っても、内科などでは対応できないのが実情です。
そこでおすすめなのが、全国各地の医療機関で増えている「天気痛外来」です。

天候悪化と体調の変化を理解している先生が、症状緩和につながる生活習慣の改善点などをアドバイスしてくれます。
もし、自宅から通える範囲に天気痛外来がない場合は、下記に挙げる習慣を取り入れてみてください。

・朝食をしっかり食べて、体温を上げるエネルギーを補給する
・室内でできる運動(ラジオ体操など)を日課にする
・冷たい水ではなく、白湯を飲んでカラダを温める
・布団に入る2時間前に入浴(39度前後のお湯に浸かる)する
・スマートフォンは睡眠の質を下げるので、寝る前は使用しない



さらに、天気予報を見てこれから天候が崩れると分かったら、耳栓をするのも有効です。
気圧の変化は、耳の奥にある内耳が感知するので、耳をふさげば自律神経の乱れ防止に役立ちますよ。