コラム August 11, 2021

夏は肌のキメが乱れやすい!その原因と3つの対策を詳しく解説!

「お肌の毛穴が目立っていて、化粧ノリが悪い」
「しっかり保湿しているのに、乾燥が目立つ」
夏のお肌はダメージを受けやすく、"キメ"が乱れて見た目年齢が低下します。
スキンケアを徹底しているのに、このようなお悩みが解消しない方は、生活環境と睡眠を見直してみましょう。

キメが乱れる原因は自律神経と睡眠の乱れ

わたしたちのお肌には無数の凸凹があって、ふくらみ(皮丘)の間に溝(皮溝)ができています。
皮丘と皮溝は三角の網目状に構成されているのですが、凸凹が均一で皮溝が浅い状態になっていると、つややかで毛穴が目立たない美肌になるのです。
これと逆の状態になってしまうと、お肌が部分的にくぼんでシワが増えるなどの肌トラブルが増加。
乾燥も進むことから、見た目年齢がグンと上がってしまうのです。
毎日のスキンケアでしっかり保湿をしていても、夏は冷房などの影響で自律神経が乱れやすいうえに、暑さと湿気で眠りも浅くなります。
こうしたカラダの変化に気づき、最適な対策を講じることが美肌を取り戻す第一歩となるのです。

お肌が喜ぶ睡眠環境とは?

キメが整ったお肌を取り戻すため、まず徹底すべきことは自律神経のケアです。
ストレス解消を進めるために、家の中でも適度な運動を行なったり、寝る前に必ずリラックスタイムをつくったりしましょう。
また、コロナ禍で家にいる時間が長くなると、冷房の影響でカラダが冷えて体温調整機能が乱れてしまいますから、適温設定(26~28度)を心がけてください。
さらに重要なのが、睡眠の質です。
睡眠不足を解消するのは言うまでもありませんが、深い眠りを得ることにもこだわって、下記に挙げる行動を習慣にしましょう。

・寝室の温度は27度前後に設定する
・気温が高い夜は、エアコンをつけっぱなしで寝る
・布団の中の温度は33度前後、湿度は50%程度に保つ
・寝る前のアルコールやカフェイン摂取を避ける
・脳をリラックスさせるために、夜はスマートフォンの操作をしない
・布団に入る2時間前に、ぬるめのお湯に15分浸かる
心身をリラックスさせて、快適な環境で眠りにつけば、寝ている間に成長ホルモンがしっかり分泌されて、ダメージを受けたお肌の修復と新陳代謝が進みます。
その結果、次第にお肌のキメが整っていき、潤いやハリも取り戻せるのです。

ただし、枕や敷寝具の状態が悪化しているとか、自分のカラダにフィットしていない場合は、生活習慣を改善しても睡眠の質は低下する可能性があります。
寝具が自分に合っていないと感じている方は、高さや反発力を調整できる枕やマットレスに買い替えてみましょう。
通気性に優れているのはもちろんのこと、体圧を適切に分散して疲労回復とストレス解消を促す寝具を使えば、肌コンディションがさらにアップすることが期待できますよ。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)