コラム November 06, 2021

日光浴の習慣が自粛生活を救う!セロトニンを味方につける方法とは?

夏場は元気に生活できていたのに、日照時間が短くなった秋シーズンから気分が落ち込むようになった・・・。
こんなお悩みを抱えている方は、セロトニンという"幸せホルモン"不足に陥っているかもしれません。
快眠にも関わるこの物質の特徴と増やし方を、本記事で分かりやすく解説していきます。

ココロの安定をサポートするセロトニン

自律神経を正常に保つ、前向きな気分に導き意欲を高める、カラダの痛みを軽減させるなど、心身の健康を保つためにさまざまな役割を担っているのがセロトニンというホルモンです。
このホルモンは脳幹から分泌されるのですが、太陽光を浴びる時間が減ったり、運動不足が続いたりするとその量が減ってしまいます。
秋冬シーズンになると気分が沈みがちになるのは、夏より日照時間が短いことや、カラダを動かす機会が減ることが一因になっているんですね。

また、セロトニンの原材料であるトリプトファンというアミノ酸は、食事から摂る必要があります。
味噌などの発酵食品や、チーズや牛乳といった乳製品にトリプトファンは豊富に含まれているのですが、こうした食材の摂取量が減ることもセロトニン不足につながると覚えておきましょう。

セロトニンを増やす習慣とは?

前項を読んでいただいてすでにお気づきの方もいると思いますが、セロトニン不足を解消するには、

・日光浴を積極的に行なう
・適度な運動を毎日続ける
・トリプトファンが多い食品を摂る

この3つの行動がポイントになります。
朝起きたらカーテンを全開にして日光を浴び、納豆やみそ汁、牛乳を朝ご飯のメニューに加える。
さらに、日中は自宅でもラジオ体操やストレッチ、ヨガなどの運動をするようにすれば、秋冬シーズンでもセロトニンがしっかり分泌されます。
ちなみにセロトニンは、眠気を発生させるホルモン「メラトニン」の原材料になりますので、快眠にもつながるということも覚えておいてくださいね。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)