コラム November 21, 2022

ブルーライトの特徴をおさらい!寝る前のスマホは百害あって一利なし?

わたしたちが日常的に行なっている行動のなかで、快眠を妨げる習慣はたくさんあります。
寝る前のスマートフォン操作は、その最たるものです。
本記事では、スマートフォンから照射されるブルーライトの特徴と、睡眠への影響について解説しますので、みなさんの快眠生活に役立ててください。

そもそもブルーライトってどんな光?

わたしたちが普段から浴びている光には、目に見える光と見えない光があります。
ブルーライトとは、人間の目で見える電磁波の中の青い光線のことで、電磁波の光の中でもエネルギーが強く、散乱率(光を四方八方に放出する現象)が高いという特徴があります。
ブルーライトを照射するスマートフォンやパソコンを長時間見ていると、目の渇きや疲れを感じるのは、このためなんですね。
ちなみにブルーライトは、太陽光にも含まれていて、体内時計をリセットする作用があります。
したがって、朝や昼の時間帯に日光浴することは、睡眠リズムの乱れを防ぐのに不可欠な習慣と言えるのです。

ブルーライトが睡眠に与えるダメージとは?

朝や昼間に浴びると快眠効果が得られるブルーライトですが、夜は逆に眠りの妨げとなります。
それは、この光が脳を覚醒させて、眠気を発生させるホルモン「メラトニン」の分泌を抑さえてしまうから。
メラトニンは、ブルーライトだけでなく蛍光灯などの光を浴びることでも、その分泌量が低下するという特徴があります。
夜は照明を点けて生活をしますから、その刺激を受けているうえにスマートフォンを操作すると、眠くならないという症状が発生しやすくなるんです。
また、眠れたとしても脳は覚醒していますから、眠りが浅くなる原因にもなります。
このような光の特徴を踏まえて、布団に入る3時間ぐらい前になったら、ブルーライトを照射する電子機器は操作しないという習慣を身につけることをおススメします。
仕事などでどうしてもパソコンやスマートフォンを使わなくてはならない時は、ブルーライトをカットしてくれる眼鏡を着用してください。
目の渇きを改善する目薬の使用や、画面の明るさを調整することもお忘れなく!
言うまでもなく、明るすぎる画面を見ていると目の疲れが倍増しますし、脳の覚醒度も高くなりますから。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)