コラム December 21, 2022

【ラベンダーに関する豆知識】安眠効果が期待できない種類もある?

「ラベンダーの香りが眠りを誘うと聞いて試してみたけれど、効果がなかった・・・」
そんな時は、そのラベンダーの種類を確認してみましょう。
ラベンダーにはたくさんの種類があり、安眠効果が期待できない種類もあります。
本記事でラベンダーの種類と特性について解説していきますので、快眠のために覚えておいてくださいね。

安眠効果の高いラベンダーは「真正ラベンダー」

ラベンダーは品種改良によって多くの種類が存在していて、少なくとも20種類以上あります。
その中で、安眠効果が高いのは「真正ラベンダー」です。
真正ラベンダーは、コモンラベンダーやイングリッシュラベンダーなどとも呼ばれていて、ハーブ特有のフレッシュさを感じるフローラルな香りがします。
わたしたちが想像するラベンダーの香りに、もっとも近いですね。

ラベンダーが眠りに有効とされている大きな理由は、酢酸リナリルという香り成分が含まれているからです。
酢酸リナリルは交感神経の緊張を抑えて、副交感神経の活動を促進させるはたらきがあります。
おやすみ前に香りを嗅ぐと神経バランスが整い、ココロを鎮めてくれる作用があるので、睡眠に効果的とされているんです。

そして、この酢酸リナリルがラベンダーの中で最も多く含まれているのが真正ラベンダーです。
真正ラベンダーが就寝前の香りとして使用されているのは、こうした理由があるからなんですよ。

おやすみ前に不向きなラベンダーとは?

ラベンダーの中には、就寝前にかぐ香りとして向かないものもあります。
たとえば、スパイクラベンダーは、真正ラベンダーよりハッキリとした強い香りがしますから、高いリフレッシュ効果があります。
ただし、心身をリラックスさせるというより、気持ちを強くしてくれるので、活動モードに入る朝の香りとしてはピッタリですが、就寝前の香りとしては向きません。

また、真正ラベンダーとスパイクラベンダーの交配種であるラバンジンラベンダーの香りも、夜の香りとしては不向きです。
気分を爽やかにする効果がある一方で、交感神経を刺激しますから、こちらも夜ではなく朝にふさわしい香りです。
一方、ラバンジンラベンダーには抗うつ作用もあるので、気分が落ち込んだ時にもかいでみるといいでしょう。

このように、一口にラベンダーと言っても種類によって香りも効能も違います。
選び方を間違えると、かえって睡眠の妨げとなることもありますので、心身の状態や時間帯を考慮して最適なラベンダーを選んでくださいね。