わたしたちはストレスを感じると、心身の活動を活発にする自律神経である交感神経が刺激され、呼吸や血圧が上昇して、暑くもないのに汗が出ることもあります。
こうした状態で布団に入っても、眠りにつくのは至難の業です。
気持ちが高ぶって眠れない時は、爪もみ療法を行なって、心身をリラックスさせてみましょう。
まずは耳を温めてみる
わたしたちのカラダには、頭のてっぺんから足の先まで、たくさんのツボがあります。
なかには、興奮した神経を鎮める効果が期待できるツボもありますから、ストレスがたまって興奮した状態になっている時は、寝る前にツボ療法を取り入れてみましょう。
まずは、耳の刺激です。
耳には、心身をリラックスさせるツボが多い上に、血行がアップすると副交感神経が優位になりやすいのです。
こうしたカラダの仕組みを利用して、まずは温かいタオルで両耳を温めてください。
その後、耳の後ろにある出っ張った骨の下を押してみてください。
ここには、快眠につながる翳風(えいふう)というツボがあります。
耳の血行が良くなって、すこし筋肉がリラックスしてきたら、今度は爪を刺激してみましょう。
爪もみ療法の手順
爪もみ療法は、外科医である福田稔医師が考案した方法で、自律神経の乱れを正常にする作用があります。
刺激してすぐに効果があらわれることも多いので、ストレスがたまりっぱなしという方は、布団に入ってから行なう毎日の習慣にしてみてください。
(爪もみ療法の手順)
1.親指→人さし指→中指→薬指→小指、という順番で、爪の両側の生え際を両サイドから少し強めに10秒ほど押してください
2.右手を刺激したら、左手を同じ順番で刺激します
3.胃が弱っている方は人さし指を、腰痛や頭痛がひどい方は、小指を長めに押しましょう
この爪もみ療法は、寝る前だけでなく、副交感神経優位の状態になりやすい夕方からこまめに行なうと、効果アップが期待できますよ。
少しでも寝つきをよくして、深い眠りを得るために、さっそくこの記事を読んだ後に爪を刺激してみてください。