天候の悪化で発生する天気痛は睡眠で緩和!ポイントは寝具の快適性?
ここ数年、テレビの健康番組などで特集されることが多くなった“天気痛”という病気。
これは、雨が降ったり、急に気圧が低下したりした時に発生する痛みの総称なのですが、カラダに合わない寝具を使っていると症状が悪化して、布団から起き上がれなくなることもあるんですよ!
不快症状の原因は自律神経の失調
わたしたちの耳の中には、気圧の変化を感じ取る「内耳」という器官があります。
天候が悪化する前に気圧が下がると、この内耳が反応して脳にストレスを与え、血圧や呼吸、体温などを調整する自律神経を失調させるのです。
その結果、血管が拡張して頭痛を引き起こすとか、筋肉の緊張で肩や首のコリがひどくなるといった不快症状が増えます。
また、以前にケガした部位が傷むということもあるんですよ。
さらに、心身の疲労やストレスを回復させる「副交感神経」のはたらきが弱まって、ココロの健康状態も低下します。
そして、気分の落ち込みが激しくなる、常にイライラするといった日々が続き、うつ病を引き起こすことも。
昔から、雨が降ると古傷が傷むとか、気分が沈むようになると言われてきましたが、気象の変化と体調にはこのような関係があったのです。
自律神経の乱れを回復させるのが睡眠の役目
失調した自律神経は、良質な睡眠をとることで回復していきます。
「布団に入ったらすぐに眠りについて、朝まで目が覚めずに深い眠りを得る」
こうした質の高い睡眠が、自律神経のストレスを解消して、天気痛の症状を和らげていくのです。
しかし、カラダの重さを支える機能が低下して、通気性も悪くなった寝具で寝ていると深い眠りが得られず、自律神経の乱れは悪化の一途をたどります。
ですから、寝具の生地がへたっているとか、陰干しなどの湿気対策をしてもジメジメしている場合は、自律神経をケアするためにも新しい寝具に買い替えるべきです。
おすすめは、通気性が高くて、最適な体圧分散ができる高反発マットレス。
浅い眠りから深い眠りに切り替えるための“寝返り”が打ちやすく、寝ている間に筋肉に余計な圧力をかけない素材が使われているので、自律神経をしっかり休めることができますよ。
天気痛は、日本人の10人に1人が患っている病気です。
今は、とくに天気痛の症状が出ていなくても、自律神経の乱れが続くと誰もが発症する可能性がありますので、予防のためにも寝具の機能は定期的に見直しましょう。
もし、寿命が過ぎた状態で使っていることが分かったら、すぐに新しいマットレスに買い替えて下さいね。