10年ぐらい前から、早起きして朝の時間を有効活用する“朝活”をする人が増え、企業においても早い時間から活動をスタートするようになりました。
その一方で、寝る時間は今までと変わらないため、睡眠不足に陥る方も急増しています。
現在も、カラダの危険を知らせるサインに気がつかず、負担の大きい朝方生活を続けている方は、生活パターンの見直しが必要ですよ。
睡眠不足でたまる“睡眠負債”の恐怖
朝は仕事などの効率が一番上がる時間帯と言われていますが、これはあくまでも一般論。
毎日グッスリ眠れていて、朝起きた時に熟睡できたと感じられている方は、朝から快活な生活が送れますが、寝つきが悪かったり、夜中に何度も目が覚めたりする方は要注意です!
深い眠りが得られず、浅い眠りの割合が多くなっていますので、無理な早起きが心身に大きな負担を与えます。
さらに、こうした質の低い眠りに睡眠不足が重なると、命に関わる重篤な病気のリスクが高まることも。
これが、最近、マスコミなどでも頻繁に報じられている“睡眠負債”です。
睡眠負債が増えると、ガンや脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こしやすくなりますし、脳に疲労物質がたまり続けるため、認知症リスクまで高まってしまいます。
睡眠負債は休日に寝だめをしても減らすことはできませんので、睡眠にお悩みを抱えている方は、就寝時間と起床時間を常に同じにしなくてはならないのです。
睡眠負債を効率的に返済する方法は?
睡眠不足や眠りの質が低下していることを自覚していても、仕事や育児などに追われる毎日を送っているため、寝不足が避けられないという方もいるでしょう。
そんな時は、昼食後に15分ほど昼寝をして、心身をリフレッシュさせてみてください。
短時間の睡眠でも、疲労回復やストレス解消が進み、睡眠負債の返済に役立ちます。
また、疲れがどっと出てくる休日は、一度起きて朝日を浴び、朝食を摂ってから二度寝してみましょう。
寝だめをすると体内時計が狂いやすくなりますが、このような二度寝でしたら、夜の睡眠にも影響を与えることなく、疲れをしっかりとることができますよ。
ただし、寝具環境が悪化していたのでは、毎日の睡眠や二度寝の質は向上しません。
寝具の通気性が悪化しているとか、へたり具合が激しくなっていたら、快眠をサポートする高反発マットレスなどを購入しましょう。
睡眠負債の返済が進んで、健康状態のアップにつながりますよ!