コラム July 15, 2019

【寝汗で深い眠りを妨げない方法】寝室の温度調整だけでは不十分?

わたしたちは寝ている間に脳をはじめとする臓器の疲労回復を進めるため、汗をかいてそ の気化熱によって体温を下げています。
しかし、睡眠環境が悪化していると、必要以上に発汗して寝苦しさを感じ、夜中に目が覚 めてしまうことも。
とくに、夜の気温が高くなるこれからの季節は、寝室だけでなく、寝具内の環境にも配慮 しましょう。 shutterstock_459862636

エアコンを付けっぱなしで寝るのは常識に?

夏は涼しいと言われてきた地域でも、最近は温暖化が進んだせいか、真夏日どころか猛暑 日が増え、夜になっても気温が下がらないことが多くなりましたね。 冷房器具で温度を下げないと、寝つきが浅くなるどころか、熱中症のリスクも高まるため 、朝までエアコンを付けっぱなしで寝ることが常識となりつつあります。
その一方で、エアコンの風はカラダによくないとか、電気代がかかることを心配して、暑 い環境で我慢して寝ている方もいますが, 冷風が壁や天井に当たるようにしてファンを調整すれば、心身にダメージか加わることは ありません。
また室内の温度が安定すれば、エアコンの運転効率が高まりますので、こまめにON/OFF を繰り返すよりも、電気代がかからないことも分かっています。 まずは、これら2つのポイントを忘れずに、寝室の環境を最適に保って、今年も予想され る“うだるような暑さ”を乗り切りましょう! shutterstock_606521951

理想的な睡眠環境を実現する寝具の組み合わせ

寝室の環境が快眠に最適な状態になっても、寝具内の温度や湿度が上がっていたら、眠り が浅くなって睡眠障害を引き起こしやすくなります。 睡眠に最適な寝具内の温度は33度前後、湿度は50%前後が目安ですから、湿度も測れる温 度計を購入して、布団の中に入れて寝ている間の変化をチェックしてみてください。 上記より、温度や湿度が高くなるようでしたら、まずは、通気性のよい掛布団に変えてみ ましょう。
夏は天日干しができる素材を使った掛布団と、タオルケットという組み合わせがおすすめ 。 丸洗いできるタイプの布団だったら、なおよしです! shutterstock_634333781 敷布団は掛布団より湿気がこもりやすいので、吸・放湿性の高さにこだわり、寝返りが打 ちやすい高反発マットレスを選ぶといいでしょう。 夏場は他の季節よりも寝返りの回数が増えますから、沈み込むような敷布団で寝ていると 寝姿勢を変えられず、夜中に何度も目が覚めてしまいます。 最後に枕ですが、こちらも洗濯機で丸洗いできるタイプを使うと、睡眠の質がグンとアッ プすることが期待できますよ。
枕に汗の水分がこもると、暑くて寝苦しくなるだけでなく、内部にこもった水分の影響で 、ダニやカビが繁殖しやすくなるんです。 このような環境で寝ていると、気管支炎やアレルギーなど、さまざまな病気リスクが高ま りますから、陰干しをしてもジメジメしているようでしたら、新しい枕に買い替えましょ う。
寝室と寝具の環境が整えば、睡眠中の疲労回復がどんどん進み、暑い夏を乗り切る体力も 温存できます。 そのためにも、夏本番を迎える前に、本記事を参考にして寝具の機能チェックを徹底して くださいね。