コラム June 01, 2022

昼食後の眠気を抑える方法!ポイントは食材と食べる量にあり!?

昼食を食べた後って、とても眠くなって仕事や家事に支障が出ますよね?
時間があれば15分程度昼寝をすればいいのですが、そんな暇もない場合は、本記事を参考にカラダの仕組みを考慮した対策を講じてみましょう!

眠気の原因はオレキシンの低下

わたしたちは日中、覚醒状態にあることが多いです。
これは、「オレキシン」という物質の作用で、交感神経にはたらきかけて覚醒を維持するほか、やる気を生み出しパフォーマンスをアップさせるという重要な役目があります。
しかし、食事をして満腹になると血糖値が上昇し、それに伴ってオレキシンの分泌量も減ってしまうのです。
これによって副交感神経優位の状態にかわり、眠気が発生します。

つまり、
「満腹にならない程度に食べる」
「血糖値が上がりやすい食品を避ける」
このポイントを押さえた昼食にすれば、眠気の発生は軽減できるということなんです。

血糖値が上がりにくい食品とは?

満腹にならない程度との食事とは、一言でいえば「腹八分目にする」ということです。
「あともうちょっと食べたい」
と思う量で食事を済ませてください。

人間の脳というのは、遅れて満腹を感じるようにできていますから、しばらくすればお腹いっぱいになりますよ。
次に、血糖値が上がりやすい食品ですが、スイーツなどの甘い食べ物のほか、ラーメンやカレーライス、かつ丼などが挙げられます。
逆に、そばや玄米、野菜類などは血糖値が上がりにくい食品です。
大事な会議が昼食後に控えている、家事がたまっているといった日は、このような食事に切り替えるといいですね。
ただし、好きなものを食べずに我慢を続けるとストレスがたまりますから、先ほどもお話しした昼食後の昼寝習慣で眠気を乗り切ってみてはいかがでしょうか?
午後3時ごろまで、横にならず机に突っ伏した状態で寝るのでしたら、夜の睡眠に悪影響が及ぶことはありませんよ。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)