コラム June 04, 2022

腸内環境が悪化すると睡眠の質も低下?おススメの腸活もご紹介!

夜になっても眠気が発生せず、寝付くまで1時間ぐらいかかる・・・。
このような悩みを抱えている方は、腸内環境が悪化している可能性があります。

腸でつくられるメラトニンの役割とは?

わたしたちは夜になると自然に眠くなりますが、これはメラトニンというホルモンの作用によるものです。
メラトニンは腸内で生成されて脳から分泌される物質で、トリプトファンというアミノ酸が原材料になっています。
トリプトファンは大豆製品や乳製品に含まれていて、体内に取り込んでから15時間後にメラトニンへと変わります。
しかし、腸内の善玉菌の数が減少しているとメラトニンの生成量は不十分となり、眠気が発生しにくくなるほか、深い眠りが得られにくくなるのです。

メラトニンケアを意識した腸活とは?

最近は"腸活"がブームになっていますが、先ほど挙げた食品を朝食に摂取するだけでも効果的です。
たとえば、大豆製品であれば味噌汁や納豆、乳製品だったらヨーグルトや牛乳を朝食に必ず食べる。
上記の食品は、すべて腸内の善玉菌の活性化や増加をサポートする食品です。
食欲がない朝は、同じくトリプトファンが多く含まれたバナナを食べるだけでもOK。
メラトニンがしっかり分泌されれば、深い眠りも得られて朝の目覚めもよくなり、日中の活動量もアップするなど、生活の質まで向上することが期待できます。
みなさんもさっそく明日の朝から、メラトニンケアを意識した腸活をスタートさせましょう。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)