コラム October 07, 2022

一睡もしないで仕事をするのは非効率!徹夜をするときにすべき行動とは?

徹夜は健康リスクを高めて脳の機能低下を招くだけでなく、体内時計を狂わせる原因にもなるのでNGです。
しかし「仕事が終わらない」「締め切りがある」など、避けられない事態にせまられることもあるでしょう。
そこで本記事では、こうしたケースに陥った場合の対処方法について解説していきます。
ポイントを押さえておくと、夜を徹しての作業効率が大きく変わるので要チェックですよ!

まずは1時間半程度の仮眠をとる!

忙しいから頑張るといっても、寝ないで仕事を続けていたらパフォーマンスは低下していきます。
人間は起きてから17時間を過ぎると、作業効率がほろ酔い状態(血中アルコール濃度0.05%)で仕事をするのと同じくらいになってしまうんです。
夜の作業中に眠気がきたら、まずは1時間半くらい眠りましょう。
ただし、ベッドなどに入って寝てしまうと起きることができなくなるので、床の上で横になるか、ソファーなどに横たわって仮眠をとるようにすることが重要です。
照明は消さずに点けたままで、まぶしいと感じたらアイマスクやタオルなどを目の上にかぶせて、光を遮断してください。

再び眠気に襲われた時はどうする?

仮眠から目覚めたらストレッチや洗顔をして、シャキっとしてから作業を再開しましょう。
しっかり眠ったことで大脳が休まり、パフォーマンスがアップしているのが実感できますよ。
再び作業を続けていて、また眠気に襲われたら、今度はイスに座ったまま15分くらい仮眠をとってください。
不眠不休で作業を続けているより、はるかに効率よく仕事が進みますよ。

眠気覚ましにコーヒーは有効?

コーヒーに含まれているカフェインには、脳内で眠気を生成するアデノシンという物質をブロックする働きがあります。
コーヒーが目覚ましとなるのはこのためですが、一時的に眠気を飛ばしても疲れが取れるワケではありません。
むしろコーヒーを飲んで眠らず仕事を続けることで疲労が蓄積され、作業効率は下がっていくので逆効果といえるでしょう。
無理に眠気を覚まして一睡もせず頑張るよりも、仮眠をうまくとることが成果を上げるキーとなることを覚えておきましょう。
完全徹夜は厳禁ですよ!

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)