コラム April 21, 2023

涙でストレスを解消してグッスリ眠る!"涙活"で快眠体質になる方法

みなさんは「涙活(るいかつ)」という言葉をご存じですか?
実業家・文筆家である寺井宏樹氏によって提案された造語で、意識的に涙を流すことによってストレスを解消するという活動のことをいいます。
この「涙活」、実は睡眠にも非常に良い効果をもたらすんです。
そこで本記事では、涙を流すという行為が眠りに与える影響について解説していきます。
これを読むと、すぐに泣く準備を始めたくなるかも?

涙を流すと副交感神経が優位になる

わたしたちの自律神経は、ストレスがかかると交感神経が活発になり、血圧が上がって目が潤みます。
その後、緊張がゆるんだタイミングで副交感神経に切り替わり、涙があふれてくるんです。
副交感神経が優位になると、気持ちの高ぶりが次第に鎮まっていき、心身がリラックスします。
つまり、涙を流すということは、リラックスのスイッチをONにする行為なんですね。
副交感神経が活発になれば自然に眠気が訪れるようになり、深い眠りにつけるようになります。

「ポジティブな涙」を流すことが重要

副交感神経を優位にするために涙を流すといっても、ただ泣くだけでは意味がありません。
「リラックスするために泣く」
のですから、ココロが揺さぶられるような感動の涙を流すのが大切です。
ポジティブな気持ちで思い切り号泣すれば抑えていた感情が解き放たれ、ストレスが解消されてココロが癒されていきますよ。

インターネットで「泣ける」と検索すると、「泣ける映画」「泣ける実話」といったコンテンツが紹介されているので、そこから泣くためのネタを選ぶのもおススメです。
言うまでもありませんが、バッドエンディングや後味の悪いコンテンツは避け、ハッピーエンドや希望をもたらしてくれる作品を選んでくださいね。
よい泣き方ができたら、涙の量と比例してストレスが解消され、悲しみや怒りが和らぐでしょう。
ちなみに、泣くことはストレス解消だけでなく、免疫力を高める効果があることもわかっています。
「つらいのは我慢、頑張るのは当たり前」
とは考えず、涙でココロを浄化して心静かに眠りにつきましょう。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)