コラム April 18, 2022

【気象病のおさらい】適切な対策を講じて天気痛を防ぐ方法とは?

気圧が低下して雨が降るたびに、頭痛やめまい、吐き気の症状が発生させる「気象病」。
本コラムでも何度か取り上げてきたテーマですが、本記事でもう一度おさらいをして、睡眠と生活の質向上につなげましょう!

ポイントは耳と自律神経のケア

雨が降る前などは気圧が急激に低下しますが、この気候変化は私たちのカラダも敏感に察知しています。
その器官は、耳です。
耳の内部にある「内耳」という器官は、気圧低下を感知すると脳にストレスを与えます。
このストレスが自律神経に伝わり、冒頭で挙げたさまざまな不快症状を発生させるんです。

普段から自律神経のはたらきが乱れている方は、その症状が重くなる傾向にあり、布団から起き上がれなくなることも。
こうした症状は、気象病が引き起こす天気痛と呼ばれています。
今現在、雨が降っても体調不良にならないという方でも、年を取るにつれて自律神経が弱り、脳が与えるストレスを受けやすくなりますので、油断は禁物です。
天気痛対策でもっとも有効なのは、耳栓の装着です。
耳の穴を塞いでおけば、内耳が気圧変化を感知することを抑えられます。
耳を圧迫しない仕様の天気痛用耳栓も手ごろな価格で販売されていますので、みなさんもお試し感覚で購入してみてはいかがでしょうか?
寝る前に装着すれば、音のストレスからも解放されて、一石二鳥ですよ。

春先は気温の変動にも注意!!

気象病対策としてもう1つ覚えておきたいのが、自律神経のケアです。
自律神経は気温の変動に弱く、5度以上の温度差が発生すると、そのはたらきが鈍くなるという特徴があります。
今の時期はポカポカ陽気の日が続いたかと思うと、冬のように寒くなるといった不安定な気候になりますよね。
こうした変化に強くなるために、

・目が覚めたら日光を浴びる
・お風呂のお湯にゆっくり浸かる
・ストレス発散につながる趣味を楽しむ
・夜になったら光や熱の刺激を避ける
・日中、適度な運動をする

といった習慣を身につけ、毎日実践してみましょう。
睡眠の質が上がって、自律神経のダメージも解消されやすくなりますよ。

(監修:精神科医・内科医 豊田早苗医師)